2019.9.6〜9.8 2泊3日
檜枝岐歌舞伎を観る旅
檜枝岐村、以前に友人から聞いた話では、平家の落人が住み着いた村で追手から身を隠すために
鶏を飼わなかったとのこと。
要はコケコッコーと鳴かれれば、ここに住んでいることを知らせるようなもの。
最近の報道では村内には「星」「平野」「橘」の3つの名字しかないこと、そして江戸時代から270年伝
承されてきた農民による歌舞伎があること。
これだけのミステリーがあれば、旅行には十分な動機とのなるでしょう。
ネットで調べていたら、檜枝岐歌舞伎なるものが年3回開催されているようで、5月12日、8月18日、
9月の第一土曜日、今年の第一土曜日が7日(土)、5月、8月は無料であるが9月は千円/1人とのこと。
開場が18:00、開演が19:00、終了予定が20:30、この時間であれば道の駅に1泊になりそうである。
東北自動車道から磐越道、会津若松インターで降り、一般道で南会津へ、約250qの行程。
途中、南会津の旅館に1泊、ここからは30分程度で、道の駅尾瀬檜枝岐へ、7日11時到着歌舞伎の開
演まで8時間、時間は十分にある。村内の観光することにしよう。
何故か民宿が多い、ここは日光国立公園の玄関口になっているのだ。
有名な尾瀬もすぐ近く。
「道の駅尾瀬檜枝岐」交流センター、スキー場が向い、トイレも綺麗、駐車場も宜しい、宿泊に最適
地デジは視聴できないが、衛星放送であれば何処でもオーケー。
まずは、見所は?
パンフレットでは、中土合公園、広い駐車場、村内を一望できる展望台があるとのこと。
近くを流れる綺麗な川、展望台までは徒歩25分、問題は370段の階段。
上る仲間は誰もいません。
と言うのもこの狭い山道、そして急な階段、道理でね。
途中で帰るのもプライドが許さない。
足はパンパン、でも20分でどうにか登頂成功です。
どうですこの眺望、屋根は赤いトタン屋根、何でも茅葺き屋根だったものを村の補助金で変えたのだとか。
中々の太っ腹の村ですな。
一度大規模な火災があったそうだが、その対策かな。
家内と二人、まあよく上ったものだ。
この後、15分かけて降りました。ヤレヤレ
この山の頂上まで登ったことになります。
大変なわけだ
ここは標高800bの高地、米はとれないそうで、蕎麦が特産。
中々旨い蕎麦でした。
他にもそばがきなどの昔ながらのメニューも。
左が村役場、建物が一風変わった造り、何階建てになるのだろう?
右が歴史資料館、無料でした。
中には歌舞伎関連の資料もたくさんあります。
国道の両脇にはお墓が、星家、平野家、橘家の先祖伝来のお墓、見た目にも歴史を感じます。
駐車場は小学校の臨時駐車場、中土合公園の駐車場がメイン、小学校の駐車場に、早々に場所をゲット
発電機を使用しても迷惑にならないに。
歌舞伎が開催されるのが、この奥、途中に「橋場のばんば」なるところが
中にはおばあさんの石像が、そして回りには錆びた鋏、新しい鋏がところ狭しと並べられている。
錆びた鋏は良縁が切れないように、そして新しい鋏は悪運を切るとの願いが込められているそうです。
開演前の歌舞伎が上演される場所、決して豪華とは言えないが歴史を感じる。
平坦な場所はここにゴザを引いて観客席に、階段状の石段、ここも座布団を引いて観客席に。
満杯で、資料によれば1200席になるのだとか
指定席もありません。場所取りも禁止
開場が18:00 開場40分前に並んでみました。
これから、バスで団体客が続々とならぶのだそうである。
演壇に最も近い平場の観客席は余り人気がないよう、高齢者には少し辛いかも。
人気は演壇に近い階段状の客席、ここに座布団を敷けば最高の席。
迷わず階段席を取りました。
時間も迫って参りまして、客席もこの通り満杯
のぼり旗の寄贈者用の特別招待席、訳のわからないおばちゃん連中、空いてる空いてるとこの場所に座ろう
としているが、周りから諭されて渋々退散。
このような混雑の中、こんな立派な席が空いているわけがなかろう。
このような判断もできないおばちゃん連中、恐るべしですな。
時間通りの開演です。
元NHKの方で、独眼竜政宗のナレーションをやられそうだが、これから演じられる「玉藻の前旭の袂」の解説、
なるほど、なるほど
第一幕、神様への祈りだったと思うが、どうだったか
農民芸能として長年継承されてきたのだそうだが、完成度が高いような。
第二幕、これからがこの物語であるが、事前の解説がなければ内容は全く分からなかった思う。
琵琶の弾き語りで進められていくのだが、よくわからない。
この観客のうち、何割の方が理解しているのであろうか。
この二人の娘役は新人、前任の方が寿退社により、新入社員といったところ。
素人っぽくて逆に新鮮。
終演は20:30、駐車場に戻り「道の駅尾瀬檜枝岐」へ、衛星放送のアンテナをセットし、テレビを観ながら
今日の晩酌です。
つまみは村内で購入した鯨の缶詰。
日中、村内で買い物、JAに行ったが、お酒は置いていない、そしてつまみになるような刺身類もない。
要はスーパーにあるようなものが揃えていないのである。コンビニにも劣る品揃え。
村内には雑貨屋さん、酒屋さんなど、大型スーパーによって駆除されたお店が現存しているのである。
どうやら、ここは村内が共存できるようなルールがあるのではなかろうか。
9月8日(日)
今日は夕方までに自宅に戻ればいいので、少し観光していきますか。
道の駅を後にし、ミニ尾瀬公園へ
ここは、尾瀬を模したミニ公園、しかし、いまの時期、何もありません。
中には美術館などもあるが、特に興味もありませんので。
何とかの帝、この地に逃れて暮らしたのだとか。
檜枝岐村の昔ながらの家の造り、柱を使わずに厚い板を使った建築だそうです。
夏の想いで詩碑・譜碑
夏が来れば思い出すはるかな尾瀬・・・の歌い出しではじまる有名な「夏の思い出」
江間章子氏の詩碑と中田喜直氏の譜碑
前に立つとメロディを奏でます。
帰りがけ、立ち寄った道の駅きらら289
トマトの生産で有名なようで、トマト本来の味が・・・