キャンピングカー購入記
定年を2年半に控えた平成18年10月頃であった
ぼんやりと、定年になったら何しようかと考えていた
インターネットで何気なくキャンピングカーを検索、それまでは特に興味があったわけではない。
それまでは庶民が買えるものではないと思っていたし、あんな大きなものを運転する自信もなかった。
キャンピングカー購入記を閲覧するうちにコンパクトで発電機を搭載、電子レンジ、エアコン、冷蔵庫、
その他一般家庭で使用する電気製品が使え、トイレ、シャワーまで使える夢のようなキャンピングカ
ーがあることが判明した。
オーナーさんのホームページを拝見するごとに欲しいモードに突入していった。
ビルダーのリーエキスポートのホームページで仕様を確認、買うならこの車以外に考えられなくなった。
何よりどこでも自宅の生活ができるモーターホームのコンセプトが気に入った。
従って他のキャンピングカーとの比較はあまりしていない。オーナーさんの声が間違いないとの確信のもと
もうこうなれば買うということを前提に、リーエキスポートを訪ねることに、その前に家内を説得しなければ
どのような作戦にするか、値段もそこそこであるからとりあえずは値段を抑えるためオプションをあま
り付けない方法で了解させ、あとはなし崩し的にオプションをつけるってのどうか、(名付けて官僚作戦)
とりあえずこの作戦でいってみよう
まあ、了解とはいかなかったがそれほどの反対もなかった。
もうひと押し、近いうちに宮城沖地震が来る、停電になってもこの車であれば普通の生活ができる「災害
対策車」の役割もあるはずだ。
よしこれはいける、あとひと押し、現物を見せることでその素晴らしさをわかってもらえるはずだ。
平成18年12月、家内を引き連れてリー社を訪問、新小岩の駅までリー社長が迎えに来てくれた。
バイク屋さんらしく部品が雑然としている。ワンちゃんがお出迎え
リー社長も熱く語ってくれた。よっしゃこれで確定じゃ
それでは具体的な詰めに入ろうなどの考えている間に、偶然にもジュニアを手放すオーナーが現れた。
なんでも2年間使用して走行距離が一万6千㌔、である。
会社を辞め、沖縄に移住するためジュニアを売りたいとのことである。
値段は450万、中古でもあまり安くならないが1日でも早く欲しいとの願望が強い。
2WDでちょと不満であるが、エントリーしてみたが既に4人の方の依頼があるとのことである。
メールで辞退を表明、いよいよ脇目もふれず新車の方向で心は固まった。
平成19年1月末、注文書を発注しなければならない。なにしろ注文から納車までに早くても6カ月かかる。
北国ゆえ4WDはどうしても欲しいところ、これだけで標準に比べ40万高、天井耐加重、オーデオ5.1チャンネ
ルサラウンドシステム、2重窓、エアヒーター、カモスBSアンテナ・・・・・等などオプションが沢山
フル装備にすると、ん~んかなりの金額、どうしよう
リー社長曰く、まだ時間がたっぷりありますからゆっくり考えてくださいとの仰せ、納車は平成19年5月30日
とのことである。それではゆっくり考えましょうか
カモスBSアンテナ全国版30万、東日本版8万円かなんでこんなに高いんだろう。
東日本版だと北海道の一部、西の方ではせいぜい東京あたりまでか。
リー社長曰く、東日本版を購入したお客さんが間もなく全国版に変えた話を聞かされ、後で変えると配線
まで変えなければならないため余分な工事費が掛かりますよとのこと。
特に我が家はテレビのない生活は考えられないのでこれは是非共欲しいものでした。
エアヒーターも北国であれば是非とも欲しい。でも値段が21万か。。。。
色々考えても中々結論が出ない、この際、一生に一度のこと、思いきってフルオプションにしよう。
後は家内を何とかすることにしよう、既成事実を作ってしまえば諦めざるをえないであろう。
ということで、リー社長にオプションを発注。あとは納車を気長に待つだけである。
それにしても納車まで長い。。。。
その間に受け入れ準備もしなければ、何しろ我が家の駐車場の屋根の高さは2メートル余り、ジュニアの
車高は2.9mもあり、1m近くを嵩上げしなければならない。
工事屋さんにお願いしてユニックで持ち上げ、支柱の交換、12万円ほどの出費。
いよいよ予定の1カ月を迎えた5月中旬に、突然オーナーさんの修理が入り、予定より半月ぐらい遅れます
とのことである。待ちに待ったことであったがしょうがない。納車は6月17日に決定。
さあて、今日は待ちに待った納車の日です。
仙台から東京まで新幹線にJRに乗り継いで新小岩駅まで、リー社長が迎えに来てくれていました。
程なくリー社へ、道路端に停めてあるジュニアがありました。そうですこれが私のジュニアです。
社長から使用に当たっての注意事項やらメンテナンスやら説明を受けましたが、覚えることが多すぎて頭
に入っていません。少しずつ覚えていけばいいでしょう。
さ~てそれではいよいよ我が家に向けて出発です。
カーナビはリー社長が貸してくれました。それでは自宅をセット、恐る恐るスタート、やはり乗用車に比べ運
転間隔が違います。
カーナビのセットを間違いらしくいつまでたっても高速道路に乗りません。ひたすら一般道を走って常磐道へ
そして東北道へ慎重にそして慎重に・・・・
無事夜中に到着です。
後は陸運局に車を持って行き、ナンバーを貰えば晴れてジュニアのオーナーです。
リー社でワンコがお出迎え
リー社の駐車場では制作中のジュニアが
平成19年6月納車時の一コマ、リー社長、次期社長 塩釜神社でお祓い
両側がdonkame夫婦
購入に当たってのポイント
①使用人数
何人で使用するのか、その目的によって仕様大きさが変わってくると思います。
②使用目的
例えば子供主体か、それとも夫婦主体か、何に使うか、家族旅行、夫婦二人の旅行か
③運転
キャンピングカーは乗用車と違って後ろが見えません、バックアイカメラで確認できますが感覚が違います。
当然車体が大きくなっていくと運転も難しくなってきます。
④輸送運賃
フェリーを使用する場合、5m以上、以下によって運賃が違ってきます。
これまでの感想
等が主要なポイントとなりますが我が家では
夫婦二人の旅であるためそれほどの居住性は必要なく、この大きさで十分です。(十分過ぎる)
家内はダイネット、私はバンクベッドと居住空間を分けています。
お互いに自立した生活をするために下着から布団から全て自己管理としています。
やはり旅先でのバッテリーの充電、テレビが必需品であったため発電機を搭載したジュニア以外には考えられ
ませんでした。我が家はテレビのない生活は考えられません。
今日現在、2009.10.22(日)現在、購入して2年4カ月になりますが、旅車として最高のパフォーマンスを与えてく
れます。欲を言えばもう少し馬力が欲しいところですが、そんなに急ぐ旅でもなく、キャンピングカーはこんなも
のだと納得しています。(正しくは納得するようにしています)
そもそも中高年は反射神経も鈍っているはずであるから、スピードはあまり出ないほうがよろしい。
これまでの燃費は約8.0㎞/l と比較的燃費もいいと思います。
何より助かるのがどういう場所であろうともトイレ、食事に困らないこと、狭いながらも家庭と同じ生活ができます。
大きさがほとんど乗用車の長さと同じで、ストレッチしていないために運転がし易く、かなり細い道でも自由に走
ることができます。
旅行計画もほとんど計画なしで突然出発することも度々、車には常に生活用品が取り揃えていますので、準備が
必要ありません。旅先でも運転が疲れれば近辺の道の駅に宿泊です。
道の駅で発電機を稼働させて電子レンジの使用、テレビ(BSアンテナを導入)はどんな山の中にいっても見ること
ができます。
このような気ままな旅ができます
おまけですが、インフルエンザが流行していますが隔離病棟として使う予定です。
又、近いうちに到来されると言われる宮城沖地震時にはライフラインを備えた災害対策車として活躍するはずです。