
徳仙丈山のツツジ・平泉黄金文化を支えた金山を巡る旅
2010.6.10〜6.12 2泊3日の旅
6月6日世界遺産白川郷・高山の旅から帰ってきたばかりであったが、ツツジの名所「徳仙丈山」を
テレビでやっていたとの家内の話、今頃ツツジとはと疑問におもったが、今年の寒さのせいで遅れて
いるのだろうと勝手に解釈し、それでは1泊ぐらいで行ってみましょうということになりました。
天気予報で確認したら曇りのち晴れ、目指すは宮城県と岩手県との県境、気仙沼市の山の中。
毎度のことであるが、出発は2時過ぎ、今晩はどこかの道の駅に泊まって明日「徳仙丈山」に行けば
いい。たどり着いたのが、ここ「道の駅大谷海岸」、駐車場は狭いものの、鮮魚の生けすで直売して
いる。
それでは早速今晩のつまみ造りです。ホタテ4枚、ホヤ2個を買って参りまして、キャンピングカーの狭
いシンクでホタテのむき方、なにしろホタテを剥く専用のヘラの代わりに包丁で、中々相手も抵抗、やっ
と刺身になって頂きました。ホタテのひもが歯ごたえがあって旨い。
お次はホヤ、ホヤは比較的簡単であるが綺麗に洗うのに大量の水を使う。このようなことは想定して
いなかったので、タンクには1/4程度しか水を入れていない。

それでもどうにか「ホヤ」ホタテ刺し」「冷ややっこ」のつまみができあがりました。
家内との取り決めによってキャンピングカー内での食事準備、後片付けは私の仕事です。
やはり生きのいい刺身は旨いねえ。これに冷えたビール、最高!

道の駅大谷海岸評価
トイレ |
△ |
トイレ便器大少ない、水道の水の出悪い、あまり綺麗でない、洋式なし |
食事 |
○ |
レストランは20:00まで |
温泉施設 |
× |
温泉ありません |
駐車場 |
× |
狭い上に交通量多くうるさい、キャンパー向きではありません |
昨夜は国道を通る車の音で良く寝られなかったようだ
それはそうであろう、道の駅の脇を国道45号線が通っているから当然予想がついたが・・・
ここは宿泊には適しませんよ。
天気は曇り、ここから20q先が目的地、舗装道路から途中狭い砂利道、それも砂利道が算盤
のようになっており、中々前に進めない。
山道を進むにつれ、濃い霧が発生、前が見えない状況に。
天気予報によれば正午過ぎには霧が晴れる予報、食事でもしながら待ちましょう。
テレビ修理中故、BS放送見られず、ラジオとは寂しい。

いくら待っても霧は晴れず、少し霧が晴れたのを見計らって、登山決行。


標高711メートルの頂上へ、途中結構きつい坂もありまして汗びっしょり。
本来であれば、ここから三陸海岸の絶景が見えるはずであるが、この通り霧で何も見えません。


ほとんどのツツジは咲き終わったいました。
わずかにレンゲツツジが咲いていますが、通りを埋め尽くす山ツツジが1週間ほど遅かったか。
いったい、テレビ局ではいつの映像を流したのじゃ。

片鱗が見えます、これが最盛期の時は最高の景色でありましょう。
全国の皆さん、来年はどうぞいらしてください。

まだ、日当たりの悪いところだろうか、咲いているところもあります。
まあ、目をつむって最盛期の景色を想像してきました。


さて、この霧の中のツツジを見て帰るのはどうか?
せっかく来たのであるから、もう1泊してみましょうということになりました。
とりあえず、道の駅で情報収集、着いた所が岩手県北部の都市、陸前高田市の「道の駅高田松原」
、ここは夜9時頃までレストランが営業しているよう。
まずは、ひと風呂浴びたい、紹介されたのが車で20分位の三陸海岸に面した「黒崎仙峡温泉」天然
温泉である。

道の駅高田松原の評価
トイレ |
○ |
トイレ綺麗です |
食事 |
○ |
夕方5時から営業している食事処、ここは絶対お薦め、安くて旨い |
温泉施設 |
× |
温泉ありません |
駐車場 |
○ |
駐車場が広く、防犯上も問題なし |
温泉のすぐ先が海岸線、この景色が風呂場から見えます。ゆっくり太平洋を見ながら汗を流す、いい
ですなあ。
料金も500円と普通、


夕方5時から営業している食事処、海鮮丼2000円とは安い、イクラ、ウニ、マグロ・・・・等
ここは全体的に安い、生ビールも550円、その他のものも全体的に安くて旨い。

道の駅での情報収集の結果、三陸地方は金山跡があるようだ。
それも平泉の黄金文化を支えたのがこの地方だったのだ。これまで平泉の近隣に金山があると
ばっかり思っていたが、大きな勘違い、何か歴史の発見があるかも知れない。黄金の国ジパング
とはここのことだったのかも?
それでは、歴史発見の旅に・・・
早速、お出迎え、後のニョロニョロしたものが蛇〜、どけ〜(あなたには何の恨みもありませんが、
嫌いなだけですのでどいてください)
終点がこの霊泉「玉乃湯」、ここから歩いて鉱山跡へ

玉乃湯の駐車場をお借りして散策にゴー
後方に見える左側の山全体が鉱山跡で、ここが奥州平泉黄金文化を支えた金鉱山跡なのです。
戦国時代、この黄金を狙って奥州を支配下に置こうと画策したのです。

「玉山神社」
金山の発見により金山守護神として祀る。
その後、産金の神様として藤原三代、伊達代々の領主に深く信仰され、正宗公は文禄4年(1595)、
綱村公は寛文10年(1670)社殿を再建するが、火災により焼失。

これは何に使ったのであろうか?
石づくりなので、300年も前の間のだろうか?歴史を感じますなあ

「石割ケヤキ」
盛岡市の石割桜は聞いたことがあるが、石割ケヤキは初めて、見事に岩を割っています。
これは最近発見されたとか・・・・

「和右エ門抗跡」
この坑道、100日で140万両の金を産出したと言われるこの地方最大の金鉱

「千人坑跡」
玉山金山最盛期の主坑、千人の工夫が落盤事故で生き埋めになったと伝えられているそうです。

ここの湧水が温泉の水源となっているそうです。
この先に「和右エ門抗跡」がありますが、何故かネットが張られている。立ち入りできなのかと思っ
たらこれは鹿よけネットだそうでネットの下をくぐって行けます。

鉱山周辺には、沢山の人が住みそれを支える商売が栄えていたようです。周辺一帯が鉱山町だっ
たのでしょう。
ここは木町、木材を供給した町跡、屋敷跡も

鉱山から持ち込んだ金鉱石を石臼ですり潰し、金を抽出した精錬所跡

「検問所跡」
玉山金山の入り口で、これより先は八町四方にいるかぎり、主殺し、親殺し以外はその罪を問わないと
いう産金奨励のための、掟があったといわれる。
右の湧水、「刀洗い水」罪人を斬首した刀を洗った水で昔から飲めない水と言われている。

「博打岩」
工夫がこの岩の後で博打を行っていたとされる。
娯楽の少ない時代、一攫千金を夢みて集まった工夫達の娯楽場。今は鬱蒼とした山ですが、当時は
鉱山を中心とした一つの都市国家だったのでしょう。
歴史探訪はこれぐらいにして、やはり次はリアス式海岸、三陸海岸でしょう。
ここが、観光名所、唐桑半島にある「巨釜・半造」
「折石」
高さ16m、明治29年、三陸大津波の時、先端が2m程折れたことからこのように呼ばれるよう
になったそうだ。
津波の高さ、被害の模様が想定される。


聞こえるのは波の音、どど〜ん、この辺で釣りでもやったらさぞや大物が釣れるでしょう。

天気はいいが、風が強い。
ここまではかなり降りてこなければならない、帰りは当然上りです。
体力に自信がない方は無理しないほうがいいでしょう。



さ〜てそれでは帰りましょうか、まずは腹ごしらえ、国道45号線から降り、一関方向に向かう道路の
ラーメン屋何故か、札幌ラーメン、東京ラーメン・・・・・等各地のラーメンの味を楽しめる。
値段も安く、味もいい。合格、お薦めです!

帰りは一関までは一般道路、一関からは千円高速を使って自宅へ。
千円高速の恩恵を十分受けています私。これからもこれまで以上に恩恵を受ける予定
途中立ち寄った「道の駅かわさき」地場野菜等豊富、込み合っていました。
あれ、道の駅の評価は? あまり詳しくみてこなかった。普通?
