キャンピングカーエアコン載せ替え
2018.7.28〜8.22
エアコンの選定
室内機はいいとして、室外機はバンパーの幅に収まる必要がある。
これまでの室外機は富士通製、幅が660o、高さ530o、奥行き230oとコンパクトサイズ。
室外機はボルトナットで車体下部に固定、上部はL型アングルでビス止め。
従って、上部の金属を使用するには幅は同様のものが理想。
カタログで調べた結果、最もこれに近いのが、アイリスオーヤマ製のエアコン、東芝製の2種
アイリスオーヤマ製:IRA-2201R 東芝製:RAS-E221M 確認下さい
いずれも、奥行きが240oと10o大きいものの許容範囲、幅、高さは富士通製と同様。
室内機これまでの富士通製は幅800o、高さ240o、奥行き260o、これに対しアイリスオーヤマ製、
東芝製は800×250×230o
後は値段、通販で4万円程度の格安で売っていたのでアイリスオーヤマ製のエアコンに決定。
室外機の取り外し
それでは工事の始まりです
まずはタイヤを外し、作業スペースの確保です。
カバーを外すと配管2本が見えます。
二方弁が冷媒を送る方、三方弁が回収する方
本来は配管の中の冷媒を回収するため、強制冷房運転で5〜10分程度運転し二方弁を閉め、そのまま2〜3分
間運転後、三方弁を閉め冷媒を回収するようですが、知識不足ゆえ、配管の冷媒回収はやりませんでした。
キャップを外し、6角レンチでガスを止めます
サイズ5/32
配管を外します
下に潜ってナットを外します。上のボルトが回りますのでスパナをかけるといいようです。
室外機を外します。
このように汚れています。掃除をお忘れ無く
室内機取り外し
ドレンが両側にあります。
室内機側との配管と配線を外せば室内機は外すことができます。
室内機取り付け
アイリスオーヤマ製のエアコンが宅急便で届きました。
新しいフレアナットを使いますので、フレア部分をパイプカッターで切断し新しいフレアナットをつけ、フレア加工
します。
既存配管を利用しますので配管が短くならないよう最小限のカット、2p程度。
配管が短くなった場合には取り付け位置を左側にスライドすれば10p程度余裕が出ると思います。
配管2本をフレア加工し、室内機側の配管と接続します。
配管2本ドレンパイプを束ね、室内機の下部に固定室内機をフックに掛ければオーケーです。.
配線も同様に
これらの作業は室内機の高さでの作業となるために、台とか座布団で高さを調整しながらやることが必要
です。もしくは一人が抱えながらの作業。
配線を新しい室内機に繋ぎます
室外機配管位置調整
配管出口は室外機の後ろになりますので、室外機を固定する前に配管を曲げ室外機位置調整をします。
室外機取り付け
室外機の後ろ2箇所を車体に固定します。
既存のボルト穴は使用できないと思いますので新しく穴を開けます。
既存穴は比較的口径が大きいものを使っていますが、室外機側に大きな穴を開けると腐食で脱落ということも
考えられますので適当な太さがいいのではないかと思いますが・・・・・
ドリルで開けた穴なので、ギザギザの状態、丸いヤスリでバリ取りをしてみました。
、
室外機下面を固定するボルトはステンレス製にしてみました。
最初に取り付けたものが長さ30oにしましたが緩み止めボルトをつける都合もあるので50oを使用すれば
余裕があります。仮に緩んでも抜けることがありません。
車体下部にドリルで穴を開けボルトで固定します。
室外機の下部は切断すればいいですが、ギザギザになるのでハンマーで叩いて折り曲げてみました。
室外機の上部の固定はビス止めですが、どうも不安、ボルトで固定することにします。
固定金具を広げていたら、車体に止めていたプラスチック固定具がボコッと飛び出してきました。
木ねじ35o以上を使えば固定できるようです。裏側には水タンクがありますが、同じ高さであれば大丈夫の
ようです。
固定金具を逆に取り付け、取り付けは木ねじ35o以上で固定
エアコン取り付け機材
購入したのが真空ポンプ、フレアツール、マニホールド、配管を曲げる器具
ヤフーオークションで1万3千円で入手。
フレアツール
配管をラッパ状に加工しするするもので、サイズに合わせた銅管を固定しねじ込むことによって
ラッパ状に仕上げる器具です。
これが何に使用するものかわからない。バリ取り?
銅管を0.5o程度出るように固定し、押し込む。
これは練習用です。
押し込み終了。
一応フレアができました。
本番前にシミュレーションしてみました。
フレア加工の練習をしてみました。加工したラッパ状の部分は横筋はオーケー、縦筋はガス漏れの可能性
があるのでNG
配管取り付け
古いフレアナットを外すには配管カッターで切断します。
新しいフレアナットを入れてフレア加工します。
配管と二方弁、三方弁をフレアナットで繋ぐ。
サービスバルブには真空ポンプを繋ぐ。
フレア加工、配管を接続します。
サービスバルブにバキューム用のバルブを繋ぎ、真空ポンプのスイッチを入れます。
30分程度真空ポンプを動かし、ゲージが-1.00程度を維持し、ポンプを停止した後も真空状態を維持していれば
配管の漏れがないことになる。(真空状態)
問題ないようで、冷媒を開放すれば終了であるが、楽しみは次の日まで取っておくことに。
さて、次の日、前日に真空引きを終わっているのだが、念のためもう1回真空引きやってみました。
問題ないようなので、冷媒のバルブを解放した後、本来は冷媒の流れる音がするはずなのであるが、どうも
おかしい。
配管の太い側から空気の漏れる音?
先ほどの真空引きで問題なかったが、何が?
配管を触ってみるとプラプラの状態、まさか切断?まさかが当ってしまいました。
何故にこんなに簡単に切断されてしまうのか謎です。
それも何カ所も同じ状態で切断されているのです。銅管の劣化、そして真空状態による負圧で弱点部分が断
裂?
理由はわかりませんが、新しい配管とガスチャージをしなければなりません。
配管は一晩真空状態で負圧がかかっていたこと、その段階で配管に何かが起こったと考えられる。
何故かちぎれた太い配管、細い配管はちぎれていませんが緩やかなカーブを描いています。
何故このようにになるかはわかりません。配管の劣化でしょうか?
取り出した配管、至る所で微妙に曲がっています。
新しい配管
古い配管を撤去し、新しい配管を入れなければなりませんが、ここで問題が。
ジュニアを作る時、外側のFRPの間を配管を通すことは簡単であったと思いますが、新規に配管を通すのは
至難の技、と言うのもFRPと内側の狭い空間には固定するための補強板が入っており空間が更に狭くなって
いること。そして、グラスウールが入っているためこのままでは配管を通すのは困難。
そこで、グラスウールを撤去し空間を確保することにした。
室内に通じる配管通路は赤線枠の中、配線出口に送るには配線を曲げなければ到達できない。
出口も穴が小さいので大きくしておくことが成功の鍵。
室内から配線を出口に向かって送るのは大変、出口から送り配管通路側から引き上げた方がいいようです。
室内から配管出口に向かって、配管の状態。
配管2本、配線1本、ドレンが入っており狭い空間、FRPとの間に板があるため配管が通りにくい。
写真のように少し曲げて通すことが必要
配管穴から室内機に繋ぐのですが、配管穴が狭く作業しづらいので大きくした方が作業しやすい。
配管2本とドレンパイプを通す
どうにか定位置に収まりました。
室内機の裏、両側には配管、ドレン用の穴が開いていますが、この穴が隠れる高さがいいようです。
タイヤもこの通り、全く隙間がありません。
というか、1pでもタイヤ側に室外機があればタイヤは入りません。
配管穴は室外機の裏側にありますので、室外機の位置を決めたら配管イメージのように配管を手前に曲げ表に
出しておきます。
配管を繋いだ後に室外機を固定する。
専門業者にガスチャージをして頂き、ガスを解放、今度は機密性が保たれているようで、エアコン取り付け
成功です。
ジュニアのエアコンが故障した時、家電量販店では製品そのものを販売しないこと、街の電気屋さんは家庭
のエアコンを取り扱っているようですが、キャンピングカーともなると別、特に狭い空間に取り付けているため
断られることも。
やって頂けるとしてもオーナー側での何らかの手助けが必要かと思います。
例えば室外機の取り付けなど、電気屋さんの専門店外の作業。
今回、思わぬアクシデントがあり苦労しましたが、ジュニアをお持ちの皆さんの参考になればと思います。
エアコンの取り付けは室内機、室外機の4か所の配管の接続を確実に行うことに尽きると思います。
全くの素人であったので、YouTubeの動画が参考になったこと、手順をシミュレーションしてみることが大事かと。
今回の作業に当たり、機材を一式買い求めましたので、必要があれば無料で貸し出ししますので連絡ください。
(申し訳ありませんがジュニアオーナーに限ります)
トルクレンチは購入しませんでした。1本3千8百円、2本必要になりますので7千6百円と高額、これこそ一回
限りの使用、70歳ではトルク以上の力がでませんから。
ヤフーオークションでもレンタルしているようですが。
一連の作業を通じ、最も簡単にやる方法は配管は既存のものを使用することです。(いいのかどうかわかりま
せんが)これであれば、配管、配線はそのまま使用できます。
問題は長年の配管の劣化ですが、どうなんでしょう。
安全を考えれば配管も交換した方がいいかとは思いますが。
私、専業者でも関連した業者でもなく全くの素人です。従いまして何か不具合があったとしても責任を持つこと
ができません。
自己責任でお願い致します。