工房建築記録 2002/4/29〜2002/11/20
使用した工具です
電動丸鋸・
切断用鋸 | 電動カンナ |
安全ベルト・金づち | トリマー |
参考とした書籍
「夢の手作りマイホーム」「ツーバイフォー工法」「木工入門」「ツリーハウスブック」
設計図です
正面 | 床 |
側面 | 基礎コンクリート配置 |
土台配置 | 釘打ち配置 |
基礎工事 2002年4月29日
基礎はコンクリートブロックを使います
最大の問題は直角方向方向の墨だしです。水糸で円を書き、交差部分で方向を出しました.
コンクリートブロックの4隅と中間部に深さ30センチ四方のコンクリートを打ちアンカーを
埋め込みブロックの間を通し、土台とつないでいます。
右の写真でわかるようにぐり穴に座金を入れナットで土台と固定しています。
これによって強度が格段に強化されたはずです。
本来はブロック部分はコンクリートで施工するのが本来のやり方ですが、それをやるには
生コンクリート業者に依頼しなければなりません。
今回はすべて手作りのため自分でで砂、砂利、セメントを買ってきて水を加えコンクリートを練りました。
コーナー4か所と中間2か所に30p×30p×40pのコンクリートを流し込み、アンカーを入れています。
ブロックの上に土台を設置したところです。(防腐剤処理済み)
根太組 5月5日
455mm間隔にツーバイシックス材を根太にこ固定します(床になる部分なので強度的にも十分注意して)
細い材料は断熱材受けです。下に落ちないように支えるためのものです。
この方法が一般的なのかどうかは分かりません。
床断熱材 5月6日 根太組の間に発砲スチロール製の断熱材を埋込みます床からの湿気、寒気を防ぐためにも大事な部分です (白い部分) |
床組 5月25日 根太組に構造用合板を張り付ければ 四角にくりぬいている部分は囲炉裏になる。 |
これは母屋2階からの写真 床に合板を張った状態、穴の部分が囲炉裏 |
壁組 5月26日 ツーバイフォーを455mm間隔に組む、くりぬき部分は窓になる。 この枠組に構造用合板を張り、立ち上げれば壁のできあがりです。 |
2面立ち上がりました 5月27日 初めてのことなので釘を打つ順序を間違えて何度もやり直し まあそれでも何とか壁が2面立ち上がりました。この時は自分ながら感動です 壁が倒れないように2×4材で仮固定しています。 土台と壁の2×4材を釘で固定すれば一体化します 足場用に2×4材をコーナーに打ち付けます、これも自分が動きやすいようにやっただけで正式にはどうだか |
シート養生5月28日 昨夜の雨でビショビショに、風でブルーシートも穴があきました 一晩中、ブルーシートが風であおられ寝れませんでした |
垂木組6月2日 垂木を組んでいるところです、足場が悪いため十分気をつけないと怪我をします。 上端を仮止めしていた2×4材がズルッと滑って、右腕がグキッと音がした。やってしまいました。 その後、療法を間違いてしまいました。お風呂に入って温めてしまいました。 次の日病院へ、骨には異常がないものの筋肉を痛めリハビリに通うこと1カ月、2年間位は 筋肉の曲げ方によっては痛みがありました。この間、怪我にもかかわらず作業は継続、おじ さんの根性ですね |
どうです、この真剣さ、汗ビッショリです。 屋根組を支える部分も思いの他うまくいったようです。遠くから見た分には細かいところが見えませんからそれなりに |
垂木組終了・屋根合板開始6月29日 ほとんどは一人で作業しましたが、さすがに屋根組は無理です 暇そうな二男の手伝いにより、何とか組あげました 一応、上棟式を執り行いました。塩で清め、5円玉をちり紙に包み屋根から撒きました。買ってきた団子も一緒に下では家内が拾う役です安全ベルトを梁に固定、転落防止の安全対策も 垂木は2×6材を使用しましたが、屋根の荷重が小さいので2×4材でも十分でしょう。 木組の細かいところも見えますが、隙間もなく満足の出来栄え。 特に梁の受け部分なんかは職人といってもいいほど? |
梁には屋根の荷重がかかるので2×6材を2本束ねて使用しています。断面力がかなり大きく なります。 本来であれば1本ものの梁を使いたいところですが、短い材料を使い同じ2×6材で補強し、 もう1本の梁に釘で固定していますので大丈夫でしょう。 2×6材の短い材料を繋いでいでいます(2×6材で補強) |
張り出し部分は雨から守る”けらば”といいます。 雨から本体を守る意味合いがあります 屋根からの荷重は2×4材4枚組が受け、垂直に2本の2×4材で下に荷重を伝達します。 切り欠きは間違いですが、特に問題なし |
屋根の合板張りつけ7月1日 右の写真は屋根に合板を張り終わったところです。一応、屋根は耐水性合板を使用しています。 ここまでくれば多少の雨が降ってもブルーシートの養生も比較的効果を発揮します。 耐震性を考え、よれ止め金具で固定しております。最近の手抜き工事を考えれば耐震性は高いはず。 |
屋根葺き7月28日 屋根の合板にアスファルト系の止水材を前面に貼り付けます。 ホッチキスの大きいもの(タッカーといいます)で合板に固定します。 その上にアスファルトシングル材という加工がし易いものを接着剤で貼り付け、専用の釘で固定します 接着剤は家内に手伝ってもらいました。 高所作業なので安全ベルトを着用、安全面には十分注意。(高所恐怖症でこの高さは苦手) |
怪我をしないように安全ベルトを腰に巻き、ロープに固定しています。 仮に落っこちても軽傷で済むでしょう 屋根材は黒いので照り返しで暑い、暑すぎる、腰も痛い。 |
屋根が出来上がりました7月30日 こうなれば多少の雨が降ろうが雪が降ろうがへっちゃらです、遠くから見たら見事な出来栄えと思いませんかこれからゆったり時間をかけて楽しめます。 |
断熱材 8月24日 壁、天井への断熱材の敷きこみです。 断熱材はホームセンターで買うことができます 前面にグラスウール断熱材を使用、寒さ対策も万全です。 壁材はレッドパイン材です、木の香りと節がきれいです。 おっと、断熱材を間違えています(正しくは銀色が外側)。このようなことが度々 |
内装材張り付け9月1日 レッドパイン材を釘で固定していきます(釘が見えないように)上を見ながらの作業、首 が痛い節が自然できれいです。 レッドパイン(松の種類)歪みが少なく内装材には良い。 |
作業風景9月29日 薄い材料は昔ながらのノコで切断、大工の棟梁に見えますか。(電動のこはありますが 一応こだわってみました) 内作業は楽しい、雨が降っても楽しい。一日中携帯ラジオを聴きながら作業していても飽きない |
外壁は杉のはめ板を使用していますが、天気のいい時に作業したために雨が降ると 膨張、はめ板が反ってしまいます。膨張を想定してはめ板の間隔を調整していけばよか った。まあ、なにせ初めてのこと故このようなこともありますね |
窓枠は2×4材を半分に切断したものです コーナー部分の補強が難しい、45°に切断してコーナーを釘で固定 一応、換気扇も設置してあります。 囲炉裏の一酸化炭素中毒を避けなければなりません。ほとんど使っていませんが |
この原始的なカンナを使うのが職人らしくていいんです 窓枠の制作、建具ですから精度が必要です。 |
窓作り・床張 10月5日 窓も手作りです。 枠を作って寸法を測り、ガラス屋さんでカットしてもらいました。 右の写真は囲炉裏です。 一応耐火レンガで囲っています。 床は3pの杉板を全面に張りました。接合はオス、メスの加工材ですので仕上がりも 綺麗にできます。 杉板は柔らかいので傷がつきやすのですが、加工も容易で温かみがあり満足です。 |
ほぼ完成です 10月6日 外観はほぼ完成です。 ドアは2×4材に内装材のパイン材の切れ端で作りました。 かなりの重量となり、蝶番もそれなりの強度を有するものでないと歪みます。 ドアノブはホームセンターで購入、ノミでホゾをほり、メス側を埋め込みます。 あとは時間を掛け作業台、収納台を楽しみながらやるだけです。 |
終了は11月頃だったと思います。 この頃にになると達成感に浸ってしまい多少ペースダウンしてしまいました。 防腐剤を塗れば終了です。 山小屋風にガラスに+の補強をしましょう |
はめ板を一枚張らないでおきました。日光東照宮の陽明門だったか、完成させていないのだとか。 完成イコール崩壊に向かう?だったかな そこまでは考えてはいません。幅の小さい板を張るのが面倒くさかったから。 |
内部状況
作業台は集成材をホームセンターから買ってきて、ツーバイフォーの支柱に固定していま
す。
この作業台がこれからの遊びの場になるのです
空いたガラス容器は釘入れに、蓋を壁に釘で固定して瓶を取り付ければオーケーです。
(これは皆さんも参考にどうぞ、空間利用に最適)
下の写真は作業台下空間利用前です。
このように出来上がりました
ここで自慢話をひとつ
写真は写真をホームセンターの展覧会に応募、優秀賞を受賞、商品券3万円頂きました。
スミマセン応募したところから材料ほとんど買っていません(今でも心苦しい)
ダイシンさんありがとうございました。
あとがき
・全て木材で作ったために気候に左右され、伸縮のため外側の羽目板が反ってしまっ
たり予想外のことが発生、木材は改めて生きているということを実感。
・屋根の軒部分の張り出しが少なかったため、雨が軒部分に入ります。もう少し張り
出しを長くすればよかった。
まあ、細かいところでは失敗も数多かったが、達成感でいっぱいです。
やれば何とかできますよ
・心配なことは、家内による進出であります。遊び空間が浸食されつつあります。
その後
蕎麦打ち、日曜大工、家内の野菜保管庫、洗濯物干場と多様な使い方をしていますが、とう
とう恐れていたことが起こりました。
そうです、家内が我が物顔で空間を侵食し始めてきました。
これは自分の空間をつくるためのものではなかったか。
大分雑然としてきたので収納場所を増やすべく日曜大工の始まりです。
2008/9
収納棚つくり
基本はツーバイフォー材です。
壁の中にはツーバイフォーが骨組みとしてありますから、受け台を釘で固定、骨組をつくり
ます。
本体に比べれば、これぐらいお手のものです。
完成です
見事にすっきりしました。
作業台空間利用
作業台の下にはこのような空間があります(作業台も自前です)
これまでははこの空間に雑然と物を収納していましたが、これも工夫しだいで立派な収納場
所になります。
そこでここに引き出しをつくることにしました。
両側2個作ってみました
ご覧のとおり収納がばっちりです
材料は1×4材を枠組みに下面には合板を張っています。
2段目には合板を張り、小物が収納できるようにしました。
3段目は縦長の材料を収納し、それぞれ機能を分担させました。
2009.11.6
野菜棚
またまた恐れていたことが発生
家内の空間浸食速度は想像以上です。ほとんど野菜置き場になってしまいました。
これでは本当に本来の工房の機能を失ってしまいます。
ということで、野菜置き場を作ってあげることにした。
念を押して、この範囲に収めること!!それも強い調子で
2×4材を枠組みにして1×4を張りつける簡単なもの
固定はネジ釘をドライバーで固定
出来上がりです。3段の棚ができ、発砲スチロールに入れたジャガイモ、ニンジン、キャベ
ツ、白菜一番上が、ごぼう、大根、長芋等の長物を収納します。
011.3.11大震災を受けて
基礎はコンクリートブロックでしたが、ブロックの下にはコーナー部4カ所、中間
部2カ所の6カ所にコンクリートを流し込んで梁構造になっっていること、アンカ
ーを通して土台と連結しているためブロックにあまり荷重がかからなかったよう
で、ブロックのずれ、破壊などは皆無でした。
予想以上の耐震性を発揮しました。
母屋も被害は全くありませんでしたが、それ以上の耐震性があると思います。
2012.6.25
明かり窓取り付け
我家の工房も建築後10年経過しました。
3.11大震災大震災にも耐え新築当時とは違った味が出て参りました。
長い間使用していると色々と不都合なことも、その一つがこれ、ドアには窓がないため外の明かりが取れません。
そこで、ドアに張りつけてある板を取り外し、そこに透明な板を取り付けてみました。
ドリルで穴を開け、ドアにネジ釘で取り付けます。
まあ、こんな感じ2枚取り付けてみました。
中々いい雰囲気です。
大分外の光が入るようになりましたが、イマイチインパクトがありません。
下にもう2枚取り付けてみることに。
やはり光量が全く違います。どうです、この明るさ。
外から見てもいい雰囲気が出ているでしょう。
2012.6.28
網戸取り付け
熱い夏を前に暑さ対策、虫よけ対策。
窓枠に余った網を張っただけのもの、でも虫よけには最高。